検体検査 管理システム

導入クライアント : 理化学研究所 様

検体検査 管理システムは、検体取得から検体検査情報の管理までを担うシステムです。検体(尿、⾎液などの人体から排出され、または採取されたもの)の検査結果は、病気の診断や健康状態の確認などに用いられます。この検体検査の扱いには、個人情報の秘匿が求められています。

本システム構築により、個人情報秘匿のため匿名化IDを発行し、研究員等からは個人情報(名前など)の取得・閲覧が出来ない仕組みが実現されました。

研究参加(検体提供)には、Webサイトからの申込みと、書面での申込みがあります。導入前、Web申込みはCSVデータで個人情報を取得し、書面の場合は手入力でデータ化、検体取得時のアンケートや同意書も同様に手入力でデータ化、エクセルに転記し、種類ごとに管理していました。これらには、入力のミスや作業工数に加え、秘匿性の問題がありました。

検体検査 管理システムトップ画面
検体検査 管理システム_検体とデータと流れ_図

本システムは、CSVデータを取り込む機能と、同意書やアンケートなどの情報取得をiPadで行う機能を搭載し、フォーマットの異なるデータを1つのシステムに集約し、個別管理されていた情報に関連性をもたせ把握できるようにしました。個々の情報に関連性がつき、管理用ID(ID1)や匿名化ID(ID2)、検体バーコードを発行し、権限により利用できるIDを設定し権限により、秘匿性を高めました。現在、研究員・検査会社は、検体バーコードに紐づけて検査結果を記録し、検査結果は匿名化IDと紐づき、情報解析が行われています。(上記「検体とデータの流れ」の「匿名化」項目を参照ください。)本システム導入により、検査結果を用いた情報解析などの運用において、個人情報の秘匿化が高められました。また、複数のフォーマットにある情報が1つのシステムに集約され業務効率が向上されました。

【 登録データ一覧画面 (FileMaker Pro Advanced) 】

検体検査 管理システム 登録データ一覧画面

個人情報管理権限者のみ閲覧が可能です。登録データの検索ができます。詳細を押すと詳細画面 ( アンケート・採取サンプル・同意書・臨床検査情報 ) が表示され、バーコードを押すとバーコード印刷用の CSV データが発行されます。

【 詳細 - 同意書画面 (FileMaker Pro Advanced) 】

検体検査 管理システム 詳細-同意書画面

iPadで入力した同意書の内容を検体検査 管理システムで確認するための画面です。コーディネータは閲覧のみ、個人情報管理者は閲覧・編集が可能です。(左画面は、コーディネータでログインした画面です。)

【詳細 - 臨床検査情報画面  (FileMaker Pro Advanced)】

検体検査 管理システム 詳細-臨床検査情報画面

検査結果の入力や確認、及びIDの紐付け処理に使用する画面です。個人情報管理者のみ閲覧・編集が可能です。検査結果はCSVデータでの取込みも可能です。

臨床情報出力画面 (FileMaker Pro Advanced)

検体検査 管理システム 臨床情報出力画面と研究員のメニュー画面

研究員のメニューでは、「臨床情報出力」ボタンのみが表示されています。このボタンの押下で、右の臨床情報出力画面が表示されます。ここで、解析に必要な検査結果データを出力します。研究員は、匿名化されたID2が記載された情報を出力し、活用します。

iPad検体提供者情報_同意書画面(FileMaker Go)

検体検査 管理システム iPad画面(FileMaker Go)

iPadでは、アンケートや同意書の入力ができます。検体提供者の情報は、PC画面にCSVデータでの取込み機能が用意されています。

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